自作カスタムの各部分の材質まとめ

★カナル
高解像度を目指す多ドライバでなければ基本的にグミレジン
(UV硬化アクリル樹脂でグミレジンはパジコしかないと思う。
肌に触れるアクセサリーの作例があるので、医療用ではないけれど
一応イヤホン用樹脂として許容されるかなと。)

グミレジンは体温で相当柔らかくなるので超快適
グミカナルなら6-8時間耳に入れっぱなしでも痛くもかゆくもならない

グミカナルはWestonのようなシリコンカナルとアクリル本体の接合ではなく、あくまでもパジコのアクリル樹脂同士のグミタイプとハードタイプの接合なので接合部での劣化の心配が少ない(たぶん)

痛みが出ないからカナルを長く取れるので遮音性抜群、外耳道閉鎖効果にさよなら〜
カナルの長さや材質の自由が利くので、およそメーカー製のカスタムイヤホンよりも遮音性を欲張ることが出来るのは自作ならでは。

ただし、加工は難しめ
硬化時間は長めだし、濃い染色は無理
ルーターのハイスビット以外は切削無理
ルーターのガイドに精密ドリルで下穴を開けるときも1.2mm程度のビットで
音導管を通したあとの充填もカナルにはグミレジンを使う

★ヘリクス
ヘリクスまでグミレジンにすると寝ホンでも痛まない
耳の動きへの追従性が良くなるのでイヤホンが自然に耳の中に嵌まり込んでくる感覚が強くなる
密閉性を上げるのにかなり役立つ

グミカナルとグミヘリクスにすると異物感がなくなるのでイヤホンの存在が消える

★シェル本体とフェイスプレート
基本的にはハードレジン
端子の固定強度などを考えてもハードレジン

★本体コーティング
密着性を上げるため、グミレジンでコーティング
2-3回コーティングしてしばらく使用し、シェルの経時収縮(〜6%程度)で緩くなったらまたコーティングでオフセットを微調整

フェイスプレートの表面仕上げ
CNDシェラック プロ用ネイル仕上げUV硬化樹脂
やたら高価だが、硬度があり、ハードレジンよりも光沢が出る
螺鈿の保護のためにも2-3回しっかりコーティング
UV硬化後にべと付きを拭き取るタイプなので、肌に接する部分には使いたくない