Sensaphonicsパクりホン完成

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Sensaphonicsのぱちもんを作って完成した。

何をパクったのかについて
カナルは第2カーブから数ミリ奥まで、
耳輪脚の切り込みを大きくしてC字型にし、
ヘリクスを薄く長めにとり、全体を柔らかい樹脂で作る。
長めの音導管、ドライバーはKnowlesで、音響フィルターを入れない。

以上を模倣した。

コネクタ周辺などの強度の要る部位はハードレジンで補強しているけれど、基本的にはグミレジン。

確かに耳輪脚が覆われていないと圧迫感がかなり少ない。
シリコンじゃないけれど、グミレジンも体温で柔らかくなる。
相当長いカナルなのに、上向こうがうつむこうが、首を振ろうが、欠伸しようがものを食べようがカナルはズレないし痛くない。寝ホンで寝返りを打っても痛くない。とにかく静か。
これはすごく快適。

多少音質を妥協してでも手放せない快適さがある。
(Sensaphonicsは多ドライバ機を作らない)


★音について云々
ドライバーは余っていたRab-32257単発なので、ボーカル帯にピーキーさがある?というセンサの2XSとは違う音だと思うけれど、これはかなり実用的なものが作れた。ドライバーに大きなベント穴があるのでシェル内をレジンで完全に埋めることもできなかった。

Rab-32257はダンパー無しでも3-5kHの刺さりが無いのでグミカナルや長いカナルでもシンプルに使えそう。密閉性が高いから低音もよく出るし、それでいて篭もらない。
32257は女声よりチェロの音域に張り出し感があるかな。テナー楽器の音域が目立つのは個人的に好きなバランス。

ドライバーのスペック的には20-11kHzなんだけど、自分の耳で測定した感じだともう少し出てる。
12kHzくらいまでは再生できてる。
16kHz以上は自分の耳の限界もあるので不明。
これならF特測定でもスペックよりもう少し上まで伸びてそう。
ラウドネス曲線と比較したときの4-5kHzのうるささもないし、8kHzの感度の悪さもそれほど気にならない。優秀なドライバ。
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次にこの動画でやってみると14kHz以降はかなり音圧が下がる。自分はさすがに15kHzはまだまだ問題なく聞こえるので、やはりBAドライバの限界。

イヤホンのピーキーなところを探すのにも役に立つ。
カナルが深いので、カナル先端から鼓膜までがせいぜい1.5〜2cmだから、
イヤホンを出た音が鼓膜までの外耳道で共鳴を起こす周波数は34000÷(1.5〜2×4)=5.66〜4.25kHz
上の動画で調べてみると4-6kHzで不快な音は感じなかった。
むしろ、ラウドネス曲線的に感度が悪いはずの8kHzで普通ないしむしろややピーキーに感じられた。
音楽用のドライバーなのでラウドネス曲線を補完するような特性が出るのかも。

耳に嵌めた感じちょっとヘリクスが目立つ。
Sensaphonicsのイヤホンをしてる写真を見てもヘリクスは目立つので形は合ってそう。
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ちょうどコネクタの当たりを支点にしてヘリクスとカナルが耳の動きに追従するように動くような感じ。