Knowles Rab32257 vs ATH-CKB50の中の人

音楽再生のためのシングルBAドライバ比較

Knowles肝入りのRab32257と隠れた名機ATH-CKB50の中に入っている無名ドライバC501Aを聴き比べた。

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音の比較に使ったのは
センサフォニックス型のシェルで作った32257とCKB50のリモールドイヤホン
ともにカナルはグミレジンで音響ダンパーは使わず
イヤホンケーブルはPCOCC
イヤホンのコネクターや内部配線は同じメーカー

★高音 
若干CKB50の方が高音は出る
解像度はともに同程度で悪くない
ともに全く刺さるところは無い
息遣いや空気感も同様

★中音
ともに厚みのある音色、色も艶もある
CKB50の方が旋律楽器帯域や歌声にわずかに線の太さを感じる
響きや余韻の量感もほとんど同じ

★低音
ともにBAドライバらしからぬ豊かな低音が出る
量感はRab32257>CKB50
低域解像度はCKB50>Rab32257

★音場
音場の広さ、定位感ともに似ている
狭くはないが、広大ではない
立体感に優れる

★総評
KnowlesはRab32257に相当自信を持っている。
また、ダイナミックドライバーと32257を比較して低音再生が得意なドライバーとアピールしている。

他方、CKB50は大手メーカーの廉価イヤホンであり、テクニカ自身もあまり売る気は無さそうだし、まかり間違ってもCKB50はテクニカらしい音色とは言えないが、中身のドライバーは新規開発したという。
ドライバメーカーの下請けさんにセンスある人が居るんだろうな。

これらのドライバーの発表はともに2014年。
何かの偶然か。

Rab32257はかなり革命的と感じたが、ほぼ無名の廉価イヤホンのほぼ無名のBAドライバにもこのような素晴らしい音が出るものが存在したことに驚きを禁じ得ない。

また、テクニカがそれをちっともアピールしないのも意味が分からない。
本当に理解できない。