センサモドキ型でフルシリコンIEMを製作

4ドライバ機をリモールドがてらフルシリコンと言えばセンサフォニクスなので、それを模したシェルで作ってみた。
グミレジンで作ってかなり快適だったシェル形状だ。

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やはり完全な形に加工するのは至難の業、バリがどうしても出来る。。

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今のところ、簡単無害なメス型というのはアルジネートしか見つかっていない。
蝋型失敗、アクリル型もうまくいかない。
ウレタンゲルも硬化阻害さえ起きなければ使えるかも??
シリコン重合は気泡対策のため石油ファンヒーターのそばに静置して、真空脱気ももちろん使う。

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型から抜き出して音導管を切り、フェイスプレートのところをトリミング。
カナルとヘリクスがHTV2000それ以外がHTV4000にしている。

★装着感
もうこれは素晴らしい・・・

★ドライバー構成
CI22955 ダンパー赤
Rab 32257 ベント埋め殺し ダンパー赤
TWFK ダンパー白 ベント埋め殺し

ベントを埋め殺すとかなり能率落ちる。。
また、FKのベントを埋め殺すとWBFKの音が強めになって少しシャリ付く。多分位相も狂う。
本来のTWFKにはない4kHzのピークが出てくる。

ドライバーも安くないので、TWFKは一体成型向きではないと言える。
Rab32257は低音をCIなどで補えば埋め込み一体成型も可能。中音の艶も残せる。

★補正に使ったイコライザー設定

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うーん、こりゃあきませんな。。。
FKが落ちる分高音の位相はおかしくなってるはずなので、
この際コンデンサでローカットしてしまうべきだったのだろうけれど。

シリコンを2000→4000と積層する過程で半日ほどかなりの湿気や結露に曝されるので、
そこにタンタルコンを入れることに気がすすまず。。
ローカットすれば中音が引っ込んでもう少し低音も出るはず。


イコライザは基本的にはプラスマイナス3dBまで。
妥協しても4.5dBまでしか弄らないようにすることが音楽のバランスを崩さないためには大切。

もちろん、イコライザなんて使わなくて済むものを作るべき。
ベントがないものを使う方が良い。
ED29689とCI22955など