メス型Rev 3.0 ergonomicsデザイン

これまでのメス型で作ったイヤホンを寝ホンにすること1週間・・・
耳に当たって痛くなったところ赤くなったところや邪魔だった部分を見直した。
カナルは問題ないものの、ヘリクスや耳珠や対耳珠の当たりが問題になった。
地味に体を張って耐久テストしていた感じ。笑

寝ホンについては、あまりに密閉性が良いと耳穴は暖かいし静かなので、やたらグッスリと眠れるものの、
寝ている間に外気圧が変わると鼓膜に変な圧力がかかって飛行機に乗ったときのようになる。
ほとんど耳栓的使用。
中耳炎とか起こさないよう気を付ける必要が。。。

さて、そこからもう一度耳型を採ってモールドを削り出して、問題箇所を改めて、
モールドの表面をプラサフとコーティング剤でツルツルに仕上げることで
メス型の表面もツルツルになり、シェル表面がツルツルで仕上がるようにした。

こうしておけば、バリを削って仕上げのコーティングを1回するだけで完成できる。

Rev 3.0のメス型で32257シングルをリモールドした。
耳珠と対耳珠に触らないようになっている。

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カナルは長めでも曲線で仕上げれば違和感は出ない。
カナルとヘリクスはもちろんグミレジン。
この構成なら24時間耳に嵌めっぱなしでも多分大丈夫。

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螺鈿の美しさを実感してしまうと、他のフェイスプレートが考えられない。

夜間は豆電球の下でも陰翳ある光を反射して本当に東洋の陰翳礼賛的な趣で、
日中は太陽光に当たっても美しく、日陰でも存在感がある。
海の底に入る光で存在を主張しなくてはならない貝の進化の賜物だと思う。