聴覚の分解能

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イヤホンで音楽を聴いている場合、ほとんどが70dB以下だろう。
(それ以上で聴いている人は難聴になりかねませんよ。)

多ドライバ機で音数を増やしても人間の耳がついて行かない。
赤点線のラインに、60-70dBのときの人間が知覚できる音の強さと周波数変化が記されている。下の大きい数字を最小可聴域まで全て足すと、合計82348音になる。

つまり、イヤホンに最大限必要なスペックはこの可聴音、82348音が出せること。

何wayで何ドライバー必要だろうか?
確かにシングルBAじゃきついかしれないけれど、10ドライバー12ドライバーも要らないわな。


おそらく、ドライバー数を増やすことの効能は、倍音スペクトラムの改善による響きと余韻の向上にある。
アコースティック楽器での音質変化が著しいのはこの辺に理由があると思う。
少ドライバーで出し切れていなかった倍音が出てくることで音が豊かになったように感じる。

場合によっては本当の演奏より豊かに聞こえる。笑

むかし、どっかの老害が再生芸術とか言いましたな。。。