メス型再び〜耳型切削から
今のメス型がへたってきたのと、そろそろ原型から作り直すかという気になって、
耳型採取からメス型までやってみた。
耳型の切削工程を載せてみる。
初めての人は思い切った切削が躊躇されるもの。ましてや自分で採った耳型じゃなくて補聴器屋とかで採ってもらった一張羅なら失敗できない。
耳型の厚みを余裕を持って採る。これはシェルの厚みになるため。
第2カーブの位置とヘリクスの切り落とし場所を決める。ヘリクスを残しすぎると後で痛くなる。切りすぎると安定しない。
ヘリクス以外の周囲を大まかに切り落とす。
土台は平面に。
ヘリクスを切り落とすとよくある形が見えてくる。
切り落とした部分が多いのが分かる。
カナルは第2カーブまで密着し、その先は丸める。
爪ヤスリの粗いものなどで形を整えていく。
耳型をなるべく残すスタイルと曲線だけの美しい形にするスタイルとあるけれど、中々難しい。
アマチュアは耳型を残すようにした方が遮音性や耳への吸い付き感が良く出来るかも。曲線美でフィッティングも最高にっていうのは凄く難しいかも。根気があれば可能。
耳型採取シリコンの2剤を少量取り分けてごく少量ずつ混ぜて溝を埋めたり、耳に嵌めながらオフセット調整していく。さらにヤスリがけで綺麗にする。
耳型はシリコンなので、表面コーティングは蝋やプラサフぐらいしか使えない。
簡単なのは蝋燭を溶かしてきれいにぶぶ漬け。
型の下の面を型枠土台に薄塗りのワセリンで貼り付けてソフトシリコンを流し込む。
規定時間硬化させる。
型枠から外して、残った蝋は1度硬化物を作ると温度で蝋も溶けてレジン側にくっついて綺麗に取れて無くなる。