Cardas EM5813という異端イヤホン

カルダス・・・・ピュアオーディオで電線いじりをしたことある人なら泣く子も黙るケーブルメーカー
中低音寄りの濃密な音を出すアメリカの電線メーカーで一時ブームになり偽物もかなり出回った。。

そのカルダスが2013年に発表したイヤホン
真鍮筐体銅メッキ、極太ケーブル、黄金螺旋のスロート形状
その音は賛否両論、今どきの日本の音の流行りとはかけ離れた志向

自作の10BAやロクサーヌカスタムを使っていると凡そ普通の市販品には興味が湧かなくなってしまっていただけに、異端色のEM5813が目について離れなくなった。

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その音は真鍮筐体らしい倍音とカルダスケーブルが出す濃厚な中低音でやや混沌とすらしている。
だがアコースティックは気持ち良く聴けてしまう。
フルオケも鳴らし切ってしまう。ジャズも割とノリが良い。

手持ちのイヤホンと比較してみた。

音の重さ(中低音の量感)
EM5813>ロクサーヌ低音最大>MinervaSC>ロクサーヌ低音最小

音の篭り安さ(中域と高音のバランス)
EM5813>ロクサーヌ低音最大>MinervaSC

倍音の多さ
EM5813>MinervaSC>ロクサーヌ

音場の広さ
MinervaSC>EM5813>ロクサーヌ

聴き疲れしにくさ
どれも同等だが低音の多さ故ややEM5813が劣る

見通しの良さや解像感
MinervaSC>ロクサーヌ>EM5813

フルオケの洪水感
EM5813>MinervaSC>ロクサーヌ