カスタムイヤホン・試聴機・ユニバーサル機

どれもまるで違う音。
何となくの音の傾向しか分からないだろう。

カスタムイヤホンでも第2カーブで開口、第2カーブよりも手前で開口、数ミリの差が大きな違い。
個人の外耳道の形、開口部から鼓膜までの距離、カナルの密閉性、これらの要因で同じ製品でも個人個人が聴いている音はみんなバラバラだろう。
そのバラつきはユニバーサル機よりも酷いものだと思う。

試しに自分のカスタムイヤホンを緩めにして聴いてみる、密着させて聴いてみる、カナルを浅くして聴いてみる。
すると、響きの量感、篭り感、低音の量感、高音のピークの位置、全て変わってしまう。

細い音導管から外耳道へ内径が広がればアコースティックホーンになるし、高音のバランスが変わるので、それが低音の量感とのバランスに影響し篭り感などが出たり消えたりする。
外耳道内での共振周波数もミリ単位で変化するので、ピークの位置も変わる。

完成度の高いユニバーサル機をカスタムイヤーピースにする。快適性は上がるが、予期せぬ解像度の低下や篭り感の出現で音質悪化することも良くある。

逆に完成度の高いカスタムモデルをユニバーサル機にすると、低音の量感が減って高音の解像度がやたら上がるなど、想像以上に全く違う機種にきこえてしまうだろう。