Knowles32257シングルイヤホンの聴き比べ

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★グミレジンバージョン
カナル先端が第2カーブから5mm
完璧な密閉性と遮音性で高いS/N
オーグラインPtのケーブルをユニットに直配線
音導管にグラスファイバーのエンパイアチューブ

★ソフトレジンバージョン
カナル先端は第2カーブから2mm
グミレジンほどの密着性はない
遮音性能も通常のカスタムIEM並
MMCX端子を介してサエクPCOCCAケーブル

★共通点
レジンは全てパジコの光硬化樹脂
フェイスプレートはともに銅箔と真鍮
基本的にはiPhone6plusかiPod touch5に直刺し


★★比較してみた印象
たった3mmのカナルの長さの違いとカナルの柔らかさの違いで遮音性に大きな違い。耳穴に入れる難しさもまるで違う。最適音量が一つ違う。
何より、通常の長さのカナルだとじぶんの心臓の拍動音がうるさいが、グミレジンの長いカナルだと拍動音が聞こえない。自分の声が響くこともない。だから耳に入ってくるのは音楽だけ。これが大きい。

音の違いは静寂性と、ケーブルの銀線銅線という素材の違いによるところが大きい。

このため、グミレジンの方が細かい音まで認識できる。また銀線系の立体感と上品さがある。ホログラフィックな定位。ウッドベースの鼓膜への音圧感はどちらのバージョンでもダイナミック型並みに感じられる。高音も埋もれない。これがシングルBAなんだから驚く。
どちらのバージョンでもシンバルやパーカッションの高音へ倍音が伸びていくと気持ちの良い楽器は幾分煌めきが足りない。だからといってピアノの質感が悪くなるとかはない。むしろそれがフルレンジ一発感を醸し出してるわけで、自分はそれが好き。変にTWFKと2wayにする等々はかえって好ましくない方向に行くと思われる。音場は広い方。

圧迫感はあれど、没入感はグミレジンバージョンの方が良い。