カルナバワックス

無染色のヌメ革にオイルを塗り込む方法について

裁断前に革の銀面の保護を兼ねてカルナバ蝋を染みこませている。

楽器用の100%天然成分。あのラナパーですら蜜蠟とホホバワックスだけかと思いきや、ワセリンが入っている。

 

カルナバ蝋はもともとかなり融かしにくくて扱いにくい天然蝋。でも、木材や皮革などの天然物の保護には欠かせない堅牢性がある。蜜蠟では代用できない。カルナバ蝋と蜜蠟をオレンジオイルに溶かして浸透力を高めたものを愛用している。

このオイルはもともとはギターの指板のローズウッドの導管に浸透するように作られたもの。

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かさかさのヌメ革にこのワックスをたっぷり塗り込んで一日以上乾かす。オレンジオイルが揮発すれば浸透したカルナバ蝋と蜜蠟が残る。しなやかさと堅牢さが付加される。

 iPhoneカバーもこの処置をしてパリッとした手触りにでき、汚れや傷に強くなっている。

ヌメ革の最初やベルト類の最初にはカルナバ蝋をしっかり染みこませ、その後のメンテナンスはラナパーを使い、どうしてもオイル感が足りない部位は馬油(ソンバーユ)や兎油(うー油)を使う。

 

ちなみにラナパーの成分表示

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