DQSM D2002(2BA+1DD)中華イヤホン

★購入動機について

Roxanneカスタム12BAそして自作フラッグシップ10BAカスタムイヤホン・・・ここまでやってしまうと巷のイヤホンに興味が無くなってしまうのですが、それでも新しい驚きを求めて色々物色してしまうのが人間というもの。。

SonyのMUC-BT2で無線化するとホワイトノイズも乗らず音もそこそこ、これで大方満足、なのですが。

 

それでもキワモノ処でカルダスEM5813とか、ファイナルの壺型とか使ってみたり

音はともかく、遮音性や取り回し悪く、外での使い勝手が悪い・・・結果、使わなくなる。。

 

そんな状況で中華イヤホンが驚異のコスパでハイブリッドイヤホンを沢山作っていることが気になりだした。とにかく中華イヤホンはハイブリッド構成が大好きのようで。

 

★DQSM D2002という噂のイヤホン、音は良いがhead-fiでステマ騒ぎがあるなど話題に事欠かない様子。

Amazonを覗くとなんと!プライム在庫がある!

 

・・・買ってみた。

 

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20000円そこそこのお値段、金属筐体、太い布巻ケーブル、銅と銀のハイブリッド交換ケーブル、革製ケース、音響フィルター3種類!

シリコンイヤピSML・二段キノコイヤピSML・コンプライもどきSML・シュア掛けツール

 

音響フィルター3種類、豊富なイヤピ、ケーブルが銅線の太いものと銀線と2種類

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 ユーザーが音響調整出来るようにして音質に文句を言わせないという製作者の意図が凄すぎ!?

中国人の大風呂敷なところがよく出てます。笑

しかも価格は中華コスパで提供。。。

 

これじゃ国産メーカー勝てませんよね、BOSEみたいに手厚い保証でサービスするとか、中華の超苦手な方向で戦わないと。笑

 

購入時にはトレブル寄りの黒フィルターがついています。

黒が高音重視、白がフラット、緑が低音重視

 

黒フィルター:細かい金属メッシュのみ

白フィルター:BAに灰色の音響抵抗、四つ穴フィルターと細かいメッシュ

緑フィルター:BAに緑フィルター、四つ穴フィルターと細かいメッシュ

 

おそらくデュアルBAドライバと1ダイナミックの構成でしょう。

 

さて、デフォルトの黒フィルターと黒ケーブルのまま二段キノコイヤピで聴いてみます。

なかなかどうして、素晴らしい!

解像度が良いし、低音も十分出ていて、クラシック聴くならもうこの設定でええやん、と言うレベル。

 

カナル型という閉塞感を感じさせない開放的な鳴り方でBA多ドラ機に負けない立体的な音場です。

それでいてBA機に出せない低音を出してきます。

 

真空管アンプの世界にも言えますが、中国人の音響機器の音作りセンスを舐めたらいけません。

真空管アンプは高電圧でPSE法のこともあって安全とは言いがたいものの、彼らの作る音は比較的暖色系で良いものを作ってきます。

暖色系の音作りの要は低音の質そのものですから、作る人の耳と技術を要求されますよね。

 

ただし、中華製品は何事にも玉石混交という言葉がついて回ります。知財保護の意識は低く、リバーステクノロジーを平気でやってきます。

このDQSMは特に何かのパクリということも無いかもしれませんが、打倒K3003という目標で作られているようです。

 

いやぁ、これが20000円で買えちゃうんですね〜

自作する材料原価と変わらないじゃないですか。本革ケースまで自作したら完全に足出ますね。

巷のBA多ドラ機なんて、BA材料代の4倍が市販価格の世界ですよ。

AliExpressなんか見てみると7BA+1DDとかいうモデルが40000円で売られてますよ!

いやぁ、凄い世界。

 

中華イヤホンはあくまで自己責任で、市販品に飽きてしまった人には新境地開拓としてお勧めしたいです。

保証には期待しないこと、本国から発送の商品は、当局による開封検査は前提として。

 

さて、音質の詳細は記事を改めます。