Roxanne Customが届いた

最近のJHはズンズンオーダーを裁くようで、完全な新規オーダーだったが、
10/4に直販にオーダーし、EMSでインプレを送り、10/9にインプレ受理されて、FedExからの発送通知が11/3に来た。
ラボでの作業期間は正味3週間。

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海外ラボなのに実に早い。
まるで国内ラボのオンキヨーのカスタム並み。

さて、届いたイヤホン、まず、外観。

★IEMデザイナー通りかどうかについて
透明シェルというのは微妙
グリーンの部分は細かいトナーの密度を粗にして中が少し見える程度
いわゆるトランスルーセント!って言うような美しい透明感ではないです。。
中が詳細に見たければ完全なクリアにするべき。
フェイスプレートは綺麗で問題なし、だけど、ここも透明と言えるかは疑問。
ただ、造形的に美しく、装着感も良いので、細かいことはほとんど気にならない。
作りもしっかりしている。

★シェル形状
オフセットの取り方は自分のメス型Rev3.0とほぼ同じ、ヘリクスをもっとトリミングしてある。
長時間使うのに合理的。
カナルは第2カーブ入り口で切られている。
これも長時間使うならこの方が耳穴の奥に痒みなどが出ない。
風邪気味で耳穴むくみがちの体調できっちりフィット。
普段だと心持ち緩めに感じる日もあるかも。
とは言え、かなり優秀な出来だと思う。
コンプライのカナルに巻き付けるスポンジがおまけで付いてきた。使わないよなぁ。
密着性が欲しけりゃワセリン塗りゃ良いんですよ。ベタベタするけどね。

ボアは3ボアで4ドライバスタックの低中高の各ユニットと音導管で繋がっている。
音導管は、自分の自作だと音導管が長すぎるかと思っていたが、フリークフェーズのRoxanne Customでも高音ユニットの音導管は特に長かった。

ちなみにインプレは自分で2ペア採ったものだが、なんの問題も無かった。

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★ケーブル
とても頑丈なケーブルで、断線させる方が難しいくらいと思う。
イヤホンに接続された状態で届いた。

★外装やケース
アルミフレームとカーボンのケースでずっしり、ネーム入り。。
ケースにいくらかかってるんだ、これ。
ケースはペリカンで良いから安くしてよ。笑
可搬性悪いよね、コレクターズアイテムかな。
持ち歩くなら100均のイヤホンケースか布巾着かな。

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★★肝心の音質について
ユニバーサルとはまるで違うというと多少語弊あるが、高音のシャリ付きは全くない。
ユニバーサルのようにベストポジション探しに腐心することもないので、出てくる音はきわめて滑らかかつ、聴き疲れはしない音。

Knowlesの多ドラという点で自作9ドライバTuttiで既に耳慣れた音が出てくる。ああ、これこれ。
良い方向に裏切られるとはこのことか。

だが、音は濃い。
ユニバーサルで低音を最大にして感じた印象よりも中高音が濃い。豚骨スープ。
Tuttiがあっさりスープに感じてしまう。。
恐ろしい。
鍋キューブで言えば、豚骨白湯味がロクカス、魚介寄せ鍋味が自作9ドライバTuttiかな。

とにかく、低音ねじを1番左まで緩めてもTuttiよりもまだまだ濃厚。。。
ただし、低音を最も緩めても、ユニバーサルのように高音が粗くなるようなことは無い。
決して刺さったりしない。

全体の音色としてTuttiはもっと清楚で可憐な雰囲気だなぁ。やはり、クラシックとジャズだけでチューニングするとそうなるよね。

Roxanneはアメリカンサウンドと言えばそうかも。
ポータブルDACやアンプで、algorithm soloやthe continentalを聴いたときに感じた濃密な音の印象と似ている。

Minerva Tuttiはヨーロピアンサウンド、そりゃそうだ、音決めに使ってるのはイタリア初期バロックだからね。Minerva Grossoなんてもっとあっさりしてる。